遺言書・成年後見・家族信託等の
ご相談
遺言書作成
遺言書は、自分の財産を誰にどのように引き継ぐかを明確にする大切な書類です。
遺言書がないと、相続人全員で話し合う遺産分割協議が必要となり、意見がまとまらずトラブルに発展することもあります。特に、不動産がある場合や、特定の相続人に多くの財産を渡したい場合は、事前の準備が重要です。
エイル総合法務事務所では、公正証書遺言や自筆証書遺言の作成をサポートし、円滑な相続を実現するお手伝いをいたします。
遺言書作成のメリット
- 遺言書を作成することで、財産の分配方法を明確に示すことができ、相続人間での争いを防ぐことができます。
- 特に、遺産が複雑である場合や、特定の相続人に多くの財産を渡したい場合には非常に重要です。
- 遺言書があれば、遺産分割協議をスムーズに進めることができ、相続手続きが迅速になります。
- 遺言書を作成しておくことで、自分の意思が反映された形で相続が行われるため、安心して遺族に財産を託すことができます。
遺言書の種類
遺言書には主に3つの種類があります。
自筆証書遺言
自分で全文を手書きで書く遺言書です。簡単に作成できる反面、形式に不備があると無効になることがあります。2020年からは自筆証書遺言の保管制度も始まり、遺言書を法務局に預けることが可能になりました。
公正証書遺言
公証人の前で作成する遺言書です。公証人が内容を確認するため、確実に法的効力を持ちます。第三者の立会いが必要ですが、安心して利用できます。
秘密証書遺言
内容を秘密にしたまま公証人の立会いで作成する方法です。ただし、他の2種類に比べて証拠としての信頼性が低い場合があります。
それぞれの特徴を理解し、目的に合った遺言書を選ぶことが重要です。
成年後見
成年後見制度は、認知症や精神障害、障害などで判断能力が不十分な方の権利や財産を守るために、後見人を選任し、日常生活や財産管理のサポートを行う制度です。
後見人は、家庭裁判所により選任され、本人の意思を尊重しつつ、必要な支援を提供します。
この制度により、本人が不利益を被らないよう、適切な支援がなされ、財産の管理や契約などの手続きも円滑に進められます。
エイル総合法務事務所では、成年後見制度の利用手続きや後見人の選任サポートを行っています。
成年後見制度のメリット
- 成年後見制度を利用することで、判断能力が不十分な方の権利や財産を適切に保護することができます。
- 後見人が選任されることで、本人が不利益な契約や詐欺に巻き込まれるリスクを減少させ、安心した生活を支援します。
- 後見人は財産管理や日常的な手続きを行うため、本人や家族の負担を軽減できるのも大きなメリットです。
- 法的に信頼性のある手続きが行われるため、本人の意思を守るための強力なサポートとなります。
成年後見制度の種類
成年後見制度には主に3つの種類があります。
後見
判断能力が著しく不十分な方に対し、財産管理や契約手続きの広範な支援を行う制度です。後見人が選任され、生活全般の支援が提供されます。
保佐
判断能力が一部不十分な方に、特定の重要な契約や財産管理に関する支援を行う制度です。後見よりも軽い支援で済みます。
補助
判断能力が一部でも保たれている方に対して、限られた範囲でサポートを行う制度です。日常生活で特定の支援が必要な場合に利用されます。
各制度は、本人の判断能力に応じて適切な支援が提供され、生活や財産管理が安全に行えるようサポートします。
家族信託
家族信託は、財産管理や相続に関する柔軟な手段の一つです。信託契約により、財産の所有者(委託者)が信託財産を信託先(受託者)に託し、指定した人(受益者)がその財産を利用できる仕組みです。
特に、認知症対策や高齢者の資産管理、相続争いの予防に有効です。
家族信託を利用すると、遺言書ではカバーしきれない範囲やタイミングで財産管理が可能となり、安心した遺産承継が実現できます。
エイル総合法務事務所では、家族信託の設計から契約書作成まで、全面的にサポートいたします。
家族信託のメリット
- 家族信託の最大のメリットは、柔軟な財産管理と相続対策が可能になる点です。
- 信託契約により、認知症などで判断能力が低下した際でも、信託先の受託者が財産を適切に管理できるため、本人の意向に沿った資産運用が続けられます。
- 遺言書では難しい生前の財産管理や、相続人間のトラブル防止にも効果的です。
- 遺産分割協議を省略できるため、相続手続きがスムーズに進み、余計な争いを避けられます。
- 家族信託を活用することで、将来の不安を軽減し、安心した財産承継が実現できます。
家族信託を活用するケース
家族信託は、特に認知症対策や資産承継に効果的です。例えば、高齢者が認知症を発症する前に、信託を活用して財産管理を委託することで、自分の意向通りの管理が続けられます。
また、相続争いを避けるために、事前に信託を設定しておくことで、遺産分割を円滑に進めることができます。さらに、不動産の管理が難しい場合や、複数の相続人に対して公平に財産を分けたいときにも有効です。信託契約により、特定の相続人に必要な支援をすることができ、家族間のトラブルを減らすことができます。